ブリーダー直販黄金井犬舎の子犬販売ネットワーク
子犬が産まれてお渡しするまで (家庭ブリーダーの記録)
ブリーダーといっても、さまざまなブリーダーがいます。
大きく分けると3種類
1,)繁殖ブリーダー:卸売り市場やペットショップに卸すために繁殖をするブリーダーです。生まれた子犬は、今は生後45日以降で手放します。
2,)ショーブリーダー:ドッグショーに出す目的で、繁殖を行うブリーダーです。ショーに出す子は生まれた子犬の中で、1頭いるかいないかです。あとの子は、プロ(ブリーダー)同士の取引や直接販売しています。
3,)家庭ブリーダー:自宅の愛犬の子供を残す意味で、繁殖しているケースが多いようです。もちろんブリーダーとしての知識の取得とブリーダーの届けをし、繁殖しています。
ここでご紹介するブリーダーは、家庭ブリーダーです。
近隣の有名ショーブリーダーとJKC所属クラブのベテランブリーダーの指導と協力を得て、繁殖しています。
黄金井犬舎で、柴犬が生まれました。
交配から出産、そしてお渡しまでの記録です。
今回の出産は、日中でもあり、あらかじめ頭数もわかっていたので、比較的楽でした。
- 出産70日前:愛犬の2歳6ヶ月の柴犬にヒートがきました。最初は濃いめの赤い血がぽたぽた出始めました。
最初は少なめで、時々気にしてなめています。
父犬
母犬
- 出産58日前:出血の色が薄くなり陰部の上のほうが柔らかくなりだしたので、1回目の交配をしました。
- 出産56日前:1日置いて2回目の交配をしました。たぶんこの交配で妊娠したようです。
- 出産12日前:かなりおなかが大きくなってきたので、動物病院でレントゲンを撮ってもらい、左右の子宮に1頭ずついることがわかりました。順調のようです。
- 予定日2日前:そろそろ予定日が近ずいてきたので、産床と子犬のスペースを用意し、ペットヒーターを設置しました。
- いよいよ出産当日:朝9時ごろからそわそわしだし、10時30分ごろから陣痛が始まったようで、うなりだしました。
10時47分に破水し、次は11時10分ぐらいから8分ぐらい、次は11時30分ぐらいから10分ぐらい、おさまったと思ったらすぐにまた陣痛が始まりそ連続的にキーキー声を上げて、12時1分に最初の男の子(240g)を出産しました。
子犬は、縁日の風船に水を入れたときのように、薄い膜の中に入っていて、すぐに母犬がなめて皮膜を破り、体中をなめて皮膜を取り除いて食べてしまいます。
へその緒も噛み切っていましたが、3センチほど白い膜になって残っていました。
ある程度なめ終わると、子犬は母犬の母乳をめがけピーピー言いながら探し始め、初乳を飲むことに成功しました。
初乳を飲んでいると、急に母犬が立ち上がり、場所を移動して陣痛が始まりました。
子犬は、放り出されてしまったので、抱きかかえるとまだ濡れていて、体温も低かったので、タオルで拭いてあげました。
生まれたばかりで、2匹そろっておっぱいを飲んでいます。
かわいい子犬が産まれました。
そうしてるうちに、12時22分2匹目の今度は女の子(230g)が生まれました。
また、先ほどと同じように母犬は子犬をなめて今度はへその緒もきれいになくなりました。
2匹目の女の子が、初乳を飲み始めたのを見計らって、最初に生まれた男の子も、母犬に戻し、2匹そろって乳首を捜し吸い付いていました。
まだ、出が悪いのか全部で8箇所の乳房が大きくなっていましたが、いろんなところに時には乳首でないところに吸い付いたりするので、手助けし大きくなっている乳房につけてあげました。
子犬達は、数分飲んだなと思ったら、もうすぐに寝ていました。
母犬も、落ち着いたようで、一緒に寝そうだったので、静かにしてあげたらいつの間にか寝ていました。
- 出産後1日目です。
子犬達は、母犬の母乳を探し乳首を見つけますが、母犬がちょっと動くと、また見失って探し始めます。時々違うところに吸い付いたり、出の悪いところはあきらめて、よく出そうなところを探しているようです。
とりあえず、男の子をマー君、女の子をピーちゃんと呼ぶことにしました。
誕生2日目のマー君
誕生2日目のピーちゃん
- 生後6日目
体重は5日目夕方で生まれた時の倍になり、6日目の午後には、兄妹ともに500gを超えました。
母犬の母乳もだいぶ出るようになり、8箇所ある母乳の出そうな乳房はみな張っていて、子犬達もまるまるとしてきました。
生後6日目のマー君
生後6日目のピーちゃん
- 生後15日目
母犬は、おっぱいを飲ませると同時もしくはその後に、子犬達のお尻をなめ排泄を促し、きれいになめてくれます。
子育てもだいぶ慣れてきて、寝不足のせいか、時々授乳が終わる頃には先に寝ているときもあります。
柴犬の兄妹の生後15日目にうっすら目が空き始めました。
今日は、少し立ち上がれるようになりました。
生後15日目のマー君
生後15日目のピーちゃん
- 生後20日目
柴犬の兄妹の生後20日目の成長記録です。
しっかりと目が開き始めましたので、ホームページ上に情報公開をし、販売を開始しました。
オス1120g、メス1180gと、メスのほうが若干体重はありますが、
オスのほうが、動く範囲が広くなりました。
生後20日目のマー君
生後20日目のピーちゃん
- 生後33日目
生後30日目から離乳食を始めました。
まず親犬のゲージの横に子犬を移しました。
最初は、子犬が母犬のところに行きたがっていましたが、ある程度したら寝てしまいました。
そこで、離乳食の製作開始です。冬場で寒くフードが腐る心配がなかったので、起きたタイミングで与えるため早めに作り出しました。
ナチュラルチョイスの子犬用チキン&玄米に80℃のお湯をフードが浮くぐらいのお湯を注ぎ20~30分放置し、芯がなくなったらスプーンの背でつぶしペースト状にします。
そこに、子犬用粉ミルクを小さじ1杯、魚粉を同量ふりかけ混ぜたものを与えます。
最初は、慣らす意味で指先にとって口に近ずけると、少しずつなめてくれました。ただ初日はあまり食べてくれないので、ある程度たべたら、母親の母乳を飲まして上げました。
今日は、1日4回食器に入れて与え少しずつ食べました。まだ母乳との併用ですが、徐々に離乳食の量が増え、母乳の量が減っているようです。
生後33日目のマー君
生後33日目のピーちゃん
生後36日目で、完全に離乳食に切り替える予定です。
この時点から、見学開始です。
- 生後48日目
離乳食に切り替えてから、ぐんぐん大きくなりました。
最近は、1日3回にし、トレーを持っていくだけで騒ぎ出し、競うように一気に平らげるようになりました。
先日、男の子にお問い合わせが入り、やさしそうなご家族が見学に来ていただきました。
画像よりも可愛いとのことで、しばらく抱っこしたりしてもらって、対面説明後、新しい家族としてお迎えいただくことが決まりました。
お渡しは、生後57日目になりました。
子犬達は、離乳食にもなれ、食欲旺盛で競争しているかのように、一気に平らげてしまいます。そしてすぐにウンチとおしっこをして、しばらく遊んだり、じゃれあったり、じゃれ合いが激しくなると母犬が出て来て終了です。
子犬のゲージに戻すと、すぐに疲れたのか寝てしまいます。
生後48日目のマー君
生後48日目のピーちゃん
- 生後51日目
動物病院で健康チェックと混合ワクチンの接種をしてきました。
2匹ともまるまるとしていて、動物病院の先生に、久しぶりにこんなまるまるとした健康な子犬を見たといわれました。
健康そのもので、欠点もなく、検便も異常ありませんでした。
混合ワクチンは6種を接種し、翌日も元気に跳ね回っていました。
- 生後54日目
男の子のお渡しまであと3日、親と兄弟が一緒に居れる期間もあとわずかになりました。
新しい家族のもとで、早くなれるように1匹ずつゲージを分けました。
食後の運動タイムは、兄弟一緒にじゃれあう時間を設けました。
生後54日目のマー君
生後54日目のピーちゃん
- 生後57日目
男の子の旅立ちの日
動物病院に連れて行くときに車での移動は経験しているので、緊張さえしていなければ、車酔いの心配はないと思っていましたが、大事をとって朝食は抜きました。
午前11時にお迎えにきていただき、飼育方法及び餌の与え方等再度ご説明をし、お昼前に出発していきました。
後ほど、新しいご家族のご自宅に無事着いて、元気に走り回っているとご報告を受け、安心しました。
- 生後60日
女の子は、うちで育てようと思った矢先に、お問い合わせがあり、初めて犬を飼うご家族がご見学に来ていただき、新しい家族の一員としてお迎えいただくことが決まりました。
子犬達へ:新しい飼い主さんに可愛がってもらって、みんな元気に育ってね。