犬を飼う際のお願い
犬を飼う際に守っていただきたいこと
1.終生飼養の大原則
ペットを飼うにあたっての、終生飼養の大原則です。
当たり前のことのようですが、これができていない方がごく一部いらしゃいます。
誰もが違法とわかることは、子犬をダンボールに入れて捨てたり、河原や森林、公園に離したりして、野生化してしまうペットが後を絶ちません。
ただ、悪いと思っていないで、この終生飼養の大原則を破っている方もいます。
たとえば、成長に伴ってほしかった子と違ってしまったとか(最初から飼う資格なし)、家族に動物アレルギーが出たとか(飼う前に調べておきましょう。)、うまく育てられなくて睡眠不足等で生活に支障が出た(育て方を勉強しましょう。)とか、老犬の介護が大変になった(家族の一員ですよ。老犬は介護して当たり前です。)とかで、身勝手な理由で飼養放棄する方です。
動物愛護団体や保護施設や、飼養していただける里親を見つければ良いと思っているかもしれませんが、終生飼養の大原則を破っている事には、変わりありません。
ただ、残念ですがしかたなく終生飼養の大原則を違法を承知で破るのであれば、責任を持って費用をかけてでも、他の人に迷惑がかからないようにしてください。
まだ余命があるにもかかわらず、決して安楽死の選択はしないでください。
安楽死を選択する場合は、本当に最後の最後これ以上ペットを苦しめたくない場合に限ってください。
2.マナーを守り迷惑をかけない
人に危害を加える恐れのある場合は、飼い主は絶対にそのようなことがないようにしなくてはなりません。
ご自身の私有地から出す場合は、必ず同行しリードでしっかりコントロールしましょう。
リードをはずして自由に走り回らせたい場合は、それを許可している施設内(ドッグラン等)か、飼い主さんの所有する私有地に限りましょう。
近隣の生活環境を悪化に関しては、地球上の生物は人間だけではないので、常識的に限度を超えない範囲は、許容されるべきですが、ペットの飼養者としてのマナーは守りましょう。
*糞は必ず持ち帰りましょう。
*尿はマーキングや帰省本能によるものは、動物の本来の行動ですが、人の頻繁に往来する場所や、私有地、門扉、建造物等にはさせないようにしてください。腐敗や腐食の原因になり、防犯カメラ等に写っていたり目撃者等がいる場合は、証拠になれば器物損壊や住居不法侵入の罪に問われる可能性があります。
また、ペットボトルの水をかけて薄めるのもマナーとされていますが、あまり拡散しないようにすることと、出来れば水より消臭スプレーの方がいいかもしれません。
*鳴き声に関しては、特に犬は鳴く動物ですので、自分のテリトリーに侵入してきた不審人物等がいると、吠えるのは当たり前です。もちろん無駄吠えはしつけなければいけませんが、この場合吠えさせているのは、人間ですので吠えさせないようにする周りの配慮も重要です。
*鳴き声等で、近隣のクレームからペットの声帯を取るようなことをいう方がいらしゃいますが、私はペットにメスを入れる行為は人間のエゴで、動物虐待に近いと思っています。
3.みだりな繁殖の抑制
現在私の自宅には、捨て犬の保護犬を含め通常は3頭を5人家族で飼育しています。子犬が産まれると5~7頭ぐらいになりますが、子供達は遊ぶときだけで実際は夫婦で3頭です。
責任が持てる範囲は、犬にかかわる時間によりますが、一人2~3頭までかと思っています。
*不妊去勢手術に関しては、みだりな繁殖を抑制する自信のない方は、メリットとデメリットを理解したうえでお願いしています。
*しかし、動物虐待に近い動物の生体にメスを入れる行為なので、みだりな繁殖を抑制する自信のある方は、オスはオスらしくメスはメスらしく、本来の姿でお育ていただければと思っています。
4.動物による感染症の知識を持ちましょう
感染症には人と動物の共通感染症があり、これに関しては必ず予防接種は受けましょう。万が一の副作用があることもありますが、受けないことにより他人に感染させることは、絶対にあってはいけません。
*尚、狂犬病の予防接種は、接種が義務付けられています。
*感染症の混合ワクチンは、接種していないとペットサロンやペットホテルでは受け付けてもらえませんし、ドッグランや旅行の際のキャンプ場やペット可の宿泊施設の利用もお控えください。
*また、フェラリアの予防とノミダニの予防も飼い主の責任だと思っています。
特に近年マダ二による感染症の死亡事故が発生しています。
飼い主さん自身の命にもかかわることですので、充分注意してください。
5.盗難や迷子を防ぐため、所有者を明らかにしましょう
犬猫に関しては、従来から必ず鑑札をつけることが義務付けられています。
マイクロチップはその進化系です。
*私個人としては、生体にメスを入れる行為はなるべく避けたいので、外に出る可能性がある場合は常に鑑札をつけていますが、責任が持てないことがあるという方は、マイクロチップの装着の必要があります。
*希少犬種や質のいい子や人気犬種(ティーカッププードルや豆柴)は、盗難に気をつけましょう。
ただ、盗難に関しては鑑札やマイクロチップも有効ではありません。
鑑札は捨てれば判らないし、マイクロチップを無許可ではずすことは違法ですが、盗難する人ははずしてしまいます。
結局は、盗難されないよう注意するしかありません。
最低限この5項目は、お守りください。
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